【サクラ革命】リリースから約7ヶ月でサービス終了|失敗した理由を考察

2020年12月15日にリリースされたiOS/Androidアプリである【サクラ革命】が2021年6月末でサービス終了。

終了発表されたのが2021年4月22日のため、終了発表まではわずか4ヶ月。終了まで含めても約7ヶ月しかサービスすることができませんでした。

サクラ大戦の外伝扱いではあるものの新タイトルとしてサクラファンからの期待値もあった本タイトル。

開発はiOS/Androidで空前のヒットを飛ばしたFate Grand Oder(通称:FGO)の開発担当であるディライトワークス。

ディライトワークスとしてはFGOのヒット以降で初の本格アプリリリースとなったことで、一部の人々からもそのクオリティが注目されていました。

残念なことから散々な結果に終わってしまった【サクラ革命】。

私自身、リリースから数ヶ月プレイした経験から、本作が失敗した理由を考察していきたいと思います。

この記事の内容

3つの失敗した理由を考察

終了にいたった直接の原因は「売上の低さ」であることは間違いありませんが、それを招いてしまった原因は大きく分けて以下の3つであると考えます。

  1. 完成度の低さ(コンテンツ不足/低品質なUI)
  2. イベントの準備不足(運営計画の拙さ)
  3. キャラクターデザイン

どれも当たり前の内容となりますが、当たり前がどれも足りていなかったことで4ヶ月という非常に短い期間での終了告知になりました。

大企業において早期の見切りは珍しいことではありませんが、本タイトルはセガのそれなりに知名度のあるIP作品です。
早期のサービス終了はIPに大きなダメージを与えることになり、赤字タイトルだとしても少なくとも1年はサービスを継続する傾向にあります。
(外部では発表されませんが、内部ではそのような決定がなされ、赤字でも歯を食いしばって継続するケースもあります)

尚且つ基本無料+アイテム課金という方式を採用していることから、お金を支払って遊んでくれている人がいるゲームです。
早期で終了を決定するということは、その課金はほぼ無駄になることを意味することから、企業としてのイメージに傷をつけることになるため早期終了を避けることもあります。

しかし【サクラ革命】は、これらの懸念を考慮しても『終了した方が良い。』という判断に至ったことになります。

それはつまり、外から見えている以上に内部(開発)がボロボロであったのではないでしょうか。

さて、そんな【サクラ革命】の失敗の理由についてひとつずつ考察していこうと思います。

完成度の低さ(コンテンツ不足/低品質なUI)

個人的に【サクラ革命】は非常に完成度が低い状態でリリースされたと考えています。

表題にもある通り、まず目についたのがコンテンツの少なさ。

リリース当初は、メインストーリーとフリークエスト、曜日クエストしかありませんでした。

フリークエストも曜日クエストの延長のような素材集め用のコンテンツであり、その意味ではストーリーと素材集めしか無かった状態です。

通常のRPGアプリにおける、PVP・ギルド・レイドバトルなど、プレイヤーが「攻略したい!」「育成したい!」と思われるコンテンツは一切ありませんでした。
(ちなみに現時点でもそれらは実装されていません)

そのため、キャラクターを育てる必要があまりなく、極端なことを言えばメインストーリーをクリアすればやることが全くありませんでした。

ちなみにメインストーリーも難易度が高いとは言えないため、そこまで育成する必要がありません。

そのうえ、育成要素も乏しくキャラクターレベル、キャラクターレベル上限を開放するための限界突破、スキルレベル、サポートカードのみ。
コンテンツ不足を誤魔化す故か、それらを行うための素材が非常に入手しづらい状態(クエストにおけるドロップ率が異常に低い状態)であり、リリース直後は非常にバッシングも多く見受けられました。

また完成度の低さはコンテンツ不足だけにあらず。

UIも新人プランナーが担当したのかと思えるほどの初歩的なミスがある状態でリリース。
(後に改修が入りました)

昨今の大型アプリゲームでは『チューニング』と呼ばれるアプリの調整工程が開発に工程として含まれていることが殆どですが、この『チューニング』を実施していなかった、もしくは実施しても無視したことは明らかな状態でした。

イベントの準備不足(運営計画の拙さ)

前述したコンテンツ不足は、本項目のイベントの準備不足にも紐づいています。

本作がリリースされたのが2020年12月15日。

この日付にリリースするということは、開発運営として当然『クリスマス』と『お正月(年末年始)』は意識するのが通常です。

しかし【サクラ革命】は見事にこれら季節イベントを無視しました。

一応、かろうじて2020年12月28日からイベントが開催され、年末年始で何もすることがない状態は回避しました。

ただし、開始されたイベントは私の目から見たら「何とか間に合わせた。」と言った感じの内容。

明らかにサービス開始前よりイベントが準備されていたとは思えない内容であったと個人的には感じていました。

通常、運用型のゲームアプリでは、リリース前よりチームを『リリースに向けた開発』『運用(イベントやその他更新など)開発』『中規模~大規模更新開発』といった形でいくつかチームに分かれて作業を進めていきます。

容易に想像できることですが、チーム全てのメンバーが『リリースに向けた開発』に携わるとリリースしてからその後のイベントや大規模な更新を始めても時間が掛かりすぎるためです。

しかし、【サクラ革命】ではあまりその空気感が無かったんですよね。

仮にチーム分けしていたとしても、相互情報共有など含めて上手く機能していなかったのではと思えます。

そしてこの後、更新頻度の低さガチャにおける新規キャラクターの少なさ、そしてトドメが早々に行われたキャラクター使いまわしによるガチャイベント

「リソースがもう枯渇した。」「売上状態がかなり悪い。」ということを開発が暗に暴露するような状態になるには時間がかかりませんでした。

つまりはアプリとしてのクオリティとしても、運営計画としても、全てにおいて『大人の事情』での見切り発車(リリース)されたことが明らかでした。

キャラクターデザイン

【サクラ革命】の否定的な意見で最も目立ったのがこのキャラクターデザインではないでしょうか。

サービス当初から「可愛くない」との意見がSNSでも目立っていましたが、個人的にも全体的に見ると『可愛くないキャラクターが多い』と思います。

昨今のソーシャルゲームの雰囲気と一線を画したかったのか、全体的に野暮ったいといいますか、良くも悪くも個性的なキャラクターデザインとなっていました。

好みには個人差がありますし、キャラクターデザインが個性的でも問題ない状況はあります。

例えば、ゲーム性を売りにしているコンシューマゲームではゲーム性が良ければ大きな問題になりません。

しかし、本作はキャラクターを販売して稼ごうとしているゲームです。

デザインの判断軸……簡単に言えば「ゲームとして問題ない絵」と「商材として使える絵」は異なります。

プロデューサー、ディレクター、リードデザイナー、誰が判断しての結果だったのかは私には分かりません。

この判断をくだした人はこのデザインで安定した売上を出せると思ったのでしょうか。

そうであるなら、キャラクターガチャで稼ぐスタイルには向いていない人と言えます。

誤解の無いように言いますが、全てのキャラクターが悪かったとは私は思っていません。

ただし、全体的に俯瞰して見た限りでは、継続してガチャを引こうと思わせるデザインではなかったと断言できます。

それ以外にも

霊子甲冑を霊子ドレスという形にしてしまった

霊子ドレスの発想以上に、あの霊子ドレスのデザインはよろしくなかった

3Dデザインのクオリティが甘かった

デザインはどうしてもセンスな部分もあるため、ディライトワークスはこの辺りのセンスがある人が乏しかったのかもしれません。
(セガの判断で決まった可能性もありますが……)

最後に

【サクラ革命】はサクラファンの期待を背負った新シリーズとなる予定でしたが、あえなく桜散ってしまいました。

声優陣や歌は良かったですし、シナリオも決して悪いものでは無かったと思っています。

サクラファンからのバッシングがあったのも事実ですが、ゲームが面白ければ跳ね返すことも可能であったでしょう。

しかし、あまりにも継続してプレイするにはゲーム性もシステムも何もかも物足りない要素が多すぎたのが【サクラ革命】と言うゲームでした。

この記事で最もお伝えしたいのが「このようなことがサクラ革命だから特別に起きたこと。」ではないということです。

ゲーム業界では日常茶飯事に発生しています。

私も経験はあります。みんな分かっているのに後に引けない。クライアントのプロデューサーが「こうしたい!」と言い張ってダメだと思っていても止められない。

そしてダメだと分かっていてリリースされてしまう。

そして後は地獄のような状態……。何度も目にしてきました。

今回、プロデュースしたセガが悪いのか、開発したディライトワークスが悪いのか、真のところは分かりません。

リーク情報のようなものが出回っているようですが、ハッキリいって真に受けない方が良いでしょう。

仮に本当に内部リークであっても、リークするようなモラルに欠けている人間が伝える情報です。正確な視野を持った人間の情報ではないでしょう。

【サクラ大戦】というひと昔に流行したIPであったため、ここまで騒がれてしまいました。

またそれにFGOで成り上がったディライトワークスが絡むことで負の相乗効果となってしまいました。

ディライトワークスは会社としては新興勢力ですし、まだこのレベルの開発会社であることが露呈しただけです。

FGOもゲーム性として特別優れているタイトルではないため、驚くことでもないような気がします。

個人的には「やっぱりこのレベルだったか。」というのが正直な感想です。答え合わせした気分でした。

そのため、次に期待せず新作を待ってみることにしましょう。

さて【サクラ革命】の短命をもってサクラ大戦のIPの灯も消えそうです。

個人的にセガに願うことは、【サクラ大戦】はもう仕方ないとしても【戦場のヴァルキュリア】はまだかろうじて踏みとどまっていると思っているので、そこだけは踏ん張って欲しいなと思う次第です。

magerublogcover_sakura_end

この記事が気に入ったら
フォローしてね!

よかったらシェアしてね!
URLをコピーする
URLをコピーしました!

この記事を書いた人

ゲーム大好きパパゲーマー『まげる』が、独断と偏見でお送りするゲームブログです。

メインはプレイしたゲームの感想レビューとなり、ゲームに特化した記事を投稿しています。

ゲームに対しては甘口ですが、開発者に対しては辛口傾向にあります。

一応、10年以上ゲーム業界で働いているゲーム屋でございます。
(だから開発陣には身内感あってちょっと辛口)

コメント

コメントする

この記事の内容
閉じる