【ラストオブアス2】世界中で賛否両論|批判が多かった3つの理由の感想・考察

こんにちは、まげるです。

本日は発売当初は大炎上し、世界中で賛否両論となったタイトル

The Last of Us PartⅡ(ラストオブアス2)

こちらについて、賛否両論のもとになった3つの批判を軸に感想を書いていきます。

ちなみに、最初にお伝えしておくと私(まげる)としては良作~傑作の部類に入る評価。

しかし炎上した理由もよく分かります。

ではその理由は何だったのか考察していきましょう。

本記事では『ラストオブアス2』のネタバレが記載されています。

この記事の内容

『ラストオブアス2』作品情報

製品名The Last of Us PartⅡ
プラットフォームPlayStation4
ジャンルアクションアドベンチャー
発売元Sony Interactive Entertainment
開発元Naughty Dog
発売日2020年6月19日
CEROZ(18才以上のみ対象)

『ラストオブアス2』はどんなゲーム?

2013年に発売されたPS3専用タイトル『ラストオブアス』の続編。

©2020 Sony Interactive Entertainment LLC. Created and developed by Naughty Dog, LLC.

※2014年にはPS4でHDリマスター版も発売。

あらすじ

謎の寄生菌が世界でパンデミックを起こし、世界が荒廃した後の世界。

パンデミックから20年後。裏世界の取引を生業とするジョエルと、世界を救うカギを握る14歳の少女であるエリーの物語。

『ラストオブアス』は2018年の時点で世界売上1,700万本を突破した大ヒット作。

本作『ラストオブアス2』は、そんな前作の正統後継作品となります。

なお、『ラストオブアス2』は、発売3日間で世界売上400万本を突破。

世界中の期待が伺えるような売れっぷりを記録しています。

レビューサイト評価

本日は以下の3つのサイトの評価を取り上げていきます。

  • Metacritic(メタクリ)
  • Amazonレビュー(日本)
  • Amazonレビュ-(アメリカ)
Metacritic(メタクリ)とは?

映画・ゲーム・テレビ番組などのレビュー収集サイト
様々なウェブからレビューを取得した評価を数値化した“メタスコア”を掲載。
メタスコアは100点満点。90点以上であれば「絶賛」、75点以上で好評となる。

一般ユーザーからの評価も受け付けており、そちらは“ユーザースコア”と呼ばれ10点満点となっている。

Metacritic(メタクリ)

メタスコアは94点と、PS4タイトルの中でもトップクラスの評価

ニュース媒体等のプロのレビュワーからの評価が高かったことが伺えます。

しかし、ユーザースコアは5.6とイマイチ。

※高評価なタイトルは8点以上が多い。

ユーザースコアの内訳

ユーザースコアの内訳を見ると、本作が賛否両論であることが証明されています。

黄色線が中立なのですが、ほぼ中立はなく評価が酷評かのどちらか

なお、発売当初のユーザースコアは3点代あり、5.6でもかなり点数としては回復してきた状態です。

Amazonレビュ-(日本)

日本のAmazonレビュ-は★3.1。

お世辞にも高いとは言えない評価。

また、こちらも★5と★1の割合が多く賛否両論となっています。

Amazonレビュ-(アメリカ)

ゲームにおけるアメリカのAmazonレビュ-は日本よりも評価が甘い傾向にあります。

その結果が如実に出ていますね。

本作においては珍しくポジティブな評価が多い結果となっています。

ただレビュー件数が日本の倍はあるので、あながち無視できない評価とも言えます。

評価が低くなったポイント

実際にレビューを読むと評価が低くなったポイントは3つあると感じています。

  1. ストーリー
  2. アビーの存在
  3. ポリコレ表現

それぞれを詳しく解説していきます。

ストーリー

『ラストオブアス2』で最大の衝撃が、序盤で前作の主人公であるジョエルが殺されること

ジョエルは、前作『ラストオブアス』でジョエルが殺した医者の娘であるアビーに撲殺されてしまいます。

そしてそれを目の前で見ることになったエリーは、アビーを殺すための復讐の旅に出るのです。

発売前よりディレクターが「今作のテーマは復讐である。」ことは言われていました。

そのため、ジョエルの死を予想する人も当然いました。

しかし、発売1ヶ月前のPVで以下のようなシーンがあったのです。

しかし、このシーンは全くのフェイクシーンだったのです。

これはハリウッド映画でもよく使われる手法で、映画の予告シーンの中に嘘のシーンを混ぜておくのです。

それにより映画の内容を安易に予想できないようにしています。

実際、有名な映画の予告でもフェイクシーンは普通に盛り込まれています。

ジョエルが死ぬことを隠したい制作陣が、わざとこのシーンを挟んだのでしょう。

このPVの効果もあり、序盤におけるジョエルの死は、前作プレイヤーに大きな衝撃を与えました。

しかし、ジョエルの死のみであればそこまで批判は出なかったでしょう。

問題なのは、ジョエルが殺されたことによりエリーが復讐の旅に出ながらも、結果としてジョエルを殺した張本人であるアビーを見逃して終わること。

『ラストオブアス』の世界において、エリーは主人公でありながら救いがない人物なのです。

  • 『ラストオブアス』ではワクチンの基にもなれずジョエルに騙されて終わる
  • 『ラストオブアス2』では復讐しようとするも、最終的に該当者であるアビーを見逃す

前作『ラストオブアス』では上記の通りの結末に終わってしまったので、今作ではジョエルとエリーが何らかしらの形で救われることを願った人もいるでしょう。

しかし、今作においてもジョエルもエリーも救われることはなく、ジョエルは死に、エリーは全てを失ってしまう結末となりました。

この事実に絶望したプレイヤーが多くいたことは間違いありません。

アビーの存在

今作『ラストオブアス2』でもっともプレイヤーを困惑させた存在。

チュートリアルキャラクター的な立ち位置で、唐突にプレイアブルとして登場。

©2020 Sony Interactive Entertainment LLC. Created and developed by Naughty Dog, LLC.

「え? なんでこんな人を操作するの?」

と思ったプレイヤーは私だけではないはず。

そして物語も終盤に差し掛かったと思われた頃、突然とプレイアブルキャラクターがアビーと交代。

最悪なのがそのタイミング。

拠点としていた映画館にアビーが突入してきて、仲間であるジェシーもあっけなくアビーに殺されます。

そしてストーリーは一旦そこで途切れてアビー編に突入するのです。

物語がぶつ切りになっただけでなく、憎き相手であるアビーを操作することになるプレイヤー。

これには感情が追い付かない人も多かったのではないでしょうか。

結論として『ラストオブアス2』はダブル主人公なんです。

表扱いのエリーと裏扱いのアビー。

でも二人は境遇がとても似ている。

  • ジョエルを殺されて復讐を誓うエリー
  • ジョエルに親を殺されて復讐を誓ったアビー

ジョエルがアビーの親を殺害したところから復讐の連鎖が始まっているので、感情的にもアビーの方がエリーよりも常に一歩先にいます。

復讐を終えても虚しさが残っているアビーの描写。

しかし、レブという守りたい者に出会い、復讐や戦うことの虚しさを感じて戦うことを止めるアビー。

エリーと言えば、最後にやっと復讐の虚しさからやや解放されて終わります。

そしてきっと、エリーもアビーにおけるレブのような存在に出会うことで、さらに先の一歩を踏み出すことができるようになるはずです。

それを感じさせてくれる存在がアビーなのです。

そう思えば、アビー編にも感情移入できるでしょうし、アビー編の重要性を感じられると思います。

問題なのはアビーを丁寧に描かず、一方的にエリーの感情だけを見せてから、唐突にアビーの物語を始めてしまったところ(ストーリー構成)です。

ここの構成ひとつで、もう少し『ラストオブアス2』に対するプレイヤーの見方も変わったでしょう。

もっと思い切ってアビーをもうひとりの主人公として扱うべきだったかなと。

そこが中途半端になった結果、アビーという存在に嫌悪しか抱けない人が出てしまったのではないでしょうか。

(私自身は、最後にはアビーが好きになっていました。正直エリーより行動原理がマシな部分も多い。)

ポリコレ表現

©2020 Sony Interactive Entertainment LLC. Created and developed by Naughty Dog, LLC.

ポリコレ表現は人によっては聞いたことのない言葉ではないでしょうか。

ポリコレ表現とは?

ポリティカル・コレクトネス(英: political correctness、略称:PC、ポリコレ)とは、性別・人種・民族・宗教などに基づく差別・偏見を防ぐ目的で、政治的・社会的に公正・中立な言葉や表現を使用することを指す。

引用:Wikipediaより

制作サイドがポリコレ表現を過剰に意識することで、本来の魅力が失われてしまうケースがある。

『ラストオブアス2』は、まさしくこのポリコレ表現を過剰に意識していると批判されました。

『ラストオブアス2』がポリコレ表現で批判された背景として以下のような要因があります。

  1. エリーの恋愛対象が女性であること
  2. アビーがトランスジェンダーであること
  3. 物語が男性主導から女性主導になったこと

欧米では多種多様な人種が同じ国で生活していることから、ポリコレ表現の過剰意識は批判的な捉え方をされることがあります。

また昨今のエンターテイメント界において「3.物語が男性主導から女性主導になったこと。」は珍しいことではなく、記憶に新しいものだと『スターウォーズ』があります。

この手の問題は過剰に反応する人と、意識しない人とで明確に差が出ます。

私は気にならない性格をしていますが、会社の同僚は「受け入れるのに時間が掛かった。」と言っていました。

これまであまり日本のゲームでは話題にならなかったポリコレ表現ですが、近年は海外のみならず日本でも話題として見かけることに。

なお、海外ではアビーは元男性などという話が出ているそうですが、過去編からも明らかなように女性です。

男性ぽくなったのは、強くなるために男性ホルモンを打っていたのかもと私は考えました。

彼女には強くなる理由がありましたからね……。

プレイして残念だったこと(感想)

あまり世間のレビューサイトの感想で取り上げられていなかった内容で、ひとつ残念だったポイントがあります。

それは「あまりにもヒューマンドラマにばかり焦点をあてて、肝心の世界背景をないがしろにしたこと。

言い換えれば「エリーが抗体を持っている設定が意味のない物語にしたこと。」です。

『ラストオブアス』は抗体を持っているエリーという希望を届けてワクチンを作ろうとする物語。

いわばパンデミックが起きた世界から真正面に向き合いつつ、ヒューマンドラマが展開されていました。

しかし、『ラストオブアス2』では、パンデミックが起きた世界観はすっかり置いてきぼり。

感染者はすっかりゲームのオブジェクトとなり、ただの鬱陶しいだけの存在に。

©2020 Sony Interactive Entertainment LLC. Created and developed by Naughty Dog, LLC.

製作側が作りたいドラマを優先しすぎて、『ラストオブアス』の世界観を大事にしていない証拠なんですよね。

ワクチンのためにはエリーの死が必要だった。

ジョエルはそれを拒否した。

エリーは死んだとしても世界のために貢献したかった。

それはジョエルも感じていることであった(だからこそ真実を隠した)

©2020 Sony Interactive Entertainment LLC. Created and developed by Naughty Dog, LLC.

それならジョエルはエリーのためにも新しい道を探していて欲しかったし、それこそがエリーを騙したことに対する償いにもなったのでは?

ある意味で、どこか死にたがっていたようなエリーに対する救いにもなったのでは?

私としては、そう考えて行動していないジョエルが情けない男に思えて仕方ありませんでした。

世紀末の世界において、人はそこまで強くなれないということなのかもしれませんね。

まとめ

『ラストオブアス2』はメディアからは非常に評価された作品となりました。

しかし、プレイヤーレビューにおいては賛否両論の問題作(発売当初は大炎上)

理由としては主に以下の3点。

  1. ストーリー
  2. アビーの存在
  3. ポリコレ表現

ただし、グラフィックや演出、人物の表情などは世界最高峰の完成度。

それを見るためだけでもプレイする価値はあるタイトルではありました。

ラストオブアス2ロゴ

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この記事を書いた人

ゲーム大好きパパゲーマー『まげる』が、独断と偏見でお送りするゲームブログです。

メインはプレイしたゲームの感想レビューとなり、ゲームに特化した記事を投稿しています。

ゲームに対しては甘口ですが、開発者に対しては辛口傾向にあります。

一応、10年以上ゲーム業界で働いているゲーム屋でございます。
(だから開発陣には身内感あってちょっと辛口)

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